「パーム・スプリングス」マックス・バーバコウ



おもしろかった!映画の中のセリフで主人公が口にもしているような「よくあるタイムリープな話」なんだけど、結構な後半になってから知らなかった事実が分かって来て、一緒にリープしてしている3人の生活の価値観の違いとかズレとか、テンポと音楽とユーモアと真面目さがピッタリで。地名だけの映画タイトルも、その素っ気なさがとても素敵。


この前に見た映画「ファイナルアワーズ」が、世界最後の日・・・という中で、みんなが薬やセックスに狂ってしまうような無法地帯な映画だったけれど、毎日が繰り返すのも、何かヤケになりそうな・・・と思いつつも、世界の中の2〜3人がだけが毎日を繰り替えすのであれば、どれだけ狂っても、何をしてても、割と現実にもありうるような世界に見えるんですね。浮気をバラして破局したり、バーで知り合って恋したり、結婚式のスピーチでヘマしたり、何か箍を外して逃避するように遠くへ行ったり、思いっきり遊んだり、積極的になったりとか。1回だけならという経験と体験をどんどんじゃんじゃんやりまくる1日が、永遠に繰り返されて・・・自分の記憶にはなるけど、周りから自分は認識されないで過ぎていく日々。


よく「いつ死んでもいいように生きる」みたいな話もありますが、いつ死んでみてもまた生き返るから、本当にいつ死んでもいいように生きてみれる。でも、明日にならないというのがわかると”無意味”になるってのは、やっぱり ”今だけを精一杯生きる” というのは、自分の認識よりも明日へ向かっているという関係性が大前提なんですね。


思わずもう1度序盤を見てみたら、色々と気づくこともあって更に楽しめました。











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