「キュア」黒沢 清


見終わって、なんておしゃれな!と、まず思った。そして、あの催眠をする”伝道師”は、窪塚洋介でも…とか思ったけれどもそれだとその少ししっとりとしたおしゃれさにはいかないかーと思いながら、役所広司ってすげーなーとでんでんって昔からこーゆー役ばっかりなのー?と、その顔の人って誰だっけ!?と、うじきつよし!なつかしい!と。

1番よかったのは、小学校の先生をしてるという男性が夜に自然と食べてるものとして、ポテチを選んでたこと。その人が殺されてしまってからの翌朝のアパート下で役所広司が捜査官?とまだ話してるのに、ぐるっと右側にパーンして、普通の道路が奥の方の信号まで見えて、そこに左から役所広司が現れて話し出すところ。。。そして、最後のウエイトレスが先輩ウェイトレス?から何かを耳打ちされてから、ナイフをさっと持ち出すシーン。でんでんとピストルは何故にあんなに似合うのでしょう。


そう。別に催眠なんかなくたって、そういうことは何かの拍子に無感情で起きてしまうのが普通になってる不穏な世の中なんじゃ。その当時でさえ。今はそれすらも事前回避されてしまうとなると、どういった歪みが…。マウスの実験でいうところの、よく分からないけどやる気がなくなり、全滅…という段階でしょうなのでしょうか。それって、ウイルスより不明で、それほど怖いものもない…。

   

知らずに、催眠術的なことをしてしまってる可能性さえあるんだな…とも、思えました。今、たとえばそれがyoutubeとかが、催眠の効果になってたりするかもしれませんもん…ね。

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