「永遠にぼくのもの」ペドロ・アルモドバル




 「精神異常者じゃなかったらこんなことしないと思うわ。」という母の質問に、「・・・すると思うよ」という一言が印象的でした。きっと彼にとっては、全てが普通だったんでしょう。好きな人を貶した相手を愛ゆえに殺すことも、家族のためにお金をたくさんあげることも、手段というよりも、お金のために働いているならお金をあげたら喜ぶだろうと。

そして、結構みんなのためにも、自分のためにも動いてるのに、静かに電車の中で涙を流す。あの涙には「どうして?」という、感情ではない言葉のような涙を感じました。


「ケーキの切れない非行少年たち」のような、そんな話のようでした。







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