「原爆の子」新藤 兼人


 




太郎ちゃんと島へ帰る船に乗ろうとする時に、
空を飛ぶ飛行機の音が聞こえてくる。飛行機は見えない。
もしかしたら…と、気持ちの不安が、空の暗さと雲の塊から伝わってくる。
あのシーンが印象的でした。

奇襲ならばおかしくないでしょう。
戦争体験者にとっては、
爆弾と同じ光と音の花火が今もおっかないとの同じで、
ピカで亡くなった人以外にも、
生き延びている私たちすべての人の日常は静かに豹変してしまった。

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