「エゴン・シーレ~愛欲と陶酔の日々~」ヘルベルト・フェーゼリー

なんと、こんな画家人生だったとは、映画は良きストーリーテラーですね。
スペイン風邪で亡くなってしまうのは、
今のコロナ感染拡大とも通じる点なのですが大きく違う点は情報。
人から「流行ってるらしいぞ」と、聞き入れた瞬間には妻がかかってしまう。
開戦を知るのも人の声。
なにか、情報はネットやテレビからよりも
街中のがむしゃらな人の声や知人から入れるほうが、
その情報がここまで来たんだな。という、生きてる経過を感じた。
足の速い人は、それだけで重宝されたんだろなぁ。

エゴンシーレが、どんな人だったかがリアルかどうかは分からないにしても、
映像の切り替え、時間の飛ばし方がおもしろかった。
と、思って検索したら監督がハネケのセブンスコンチネントの主演もしていた。
ハネケの中ではかなり好きな映画だ。

エゴンシーレは、死を選んだんだと思う。
それくらい真面目に愛に枯渇してた人なんだろう。
仕事もお金も概念としてない世界であれば、本来美しい姿なんじゃないかとも思った。
ゴッホのような愛が溢れすぎちゃって、溢れすぎちゃって、
というのはアーティスト向きな人の証かもしれない。
例えば嫉妬心が強い人が、作品に上手く昇華できたら

色々な感情にかられてしまう本人も助かるんだろうなぁ。

ジェーン・バーキン。


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