「魂のまなざし」アンティ・ヨキネン

 



なんて言語だこれ?と。あっヘルシンキ=フィンランドですか!なんとかわいい語感を持つ言葉でしょうか。という言語に惹かれたファーストインプレッション。


で、若者に恋する図式的には「ピアニスト」を思い浮かべつつも、表立った情熱は密やかめなところからの、描く行為の中に誰かがいるかのようにして、言葉にはならない相談や苦悩を話しかけるような時間の過ごし方で。

   

お母様きっついなーと思いながら、この時代の女性としての生き方としては、もしかしたらそんなに少数派の方ではないのかな、むしろ絵を描くことを許してるのは、かなり異端な理解ある母だったのかなとも。

    

事実に沿ってるからこそ、ほぼドキュメンタリーとして、いろいろとリアルな現実も思い浮かべながら、フィンランド語に耳を傾けてました。

 

ヘレン・シャルフベックは知りませんでしたが、83才で亡くなるまで友情として1000通もの手紙が残ってるあたり、そして、「結婚の相手を間違えた」というセリフの後の、なにやら一縷の優越を楽しんでる雰囲気、この光じゃダメってのも、もう、素直な人なんですね。後悔という感情も、後悔なんだから、後悔しないようにしないことはしない。だから、描きたいものは描く。そういう眼差しと感じました。

  

モイモーイ!

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