美術館巡り / ベンガルール 

都市には必ずアートあり。ムンバイに引き続きというか、ベンガルールに来たのも”photography”とちゃんと明記されてる写真に特化した美術館があることを知って、これはどうしても見ておかなくては!と来たのです。




日本はTOPだけど、インドはMAPなんだ!と、まー写真の頭文字がPだからね。他にもきっと、MOPとか、POPとか、ZIPとか、BOBSAPとか、ップ系が世界中のどこかにあるんでしょうね。




一言、きれい!



二言、おしゃれ!



三言、素晴らしい設備!



出土した土器的なもののクリーニング修復作業もするセンターも兼ねてるようで、館内の雰囲気も美術館というよりも研究所という言葉がぴったり。



  


こんなデジタルアーカイブを見れるコーナーもありなんかハイテク。気になるコラムを選ぶと一覧が表示されておもしろい。





ここでも知人に教えてもらった写真家や、訪れたクトゥブミナールとも再会。遺跡の形が全然変わってないのにびっくり。と、楽しくいっぱいいじってると違うフロアのパネルは高確率で強制終了になったりも…





“What The Camera Didn’t See”


Alexander Gorlizki / Pink City Studio


MAP


https://map-india.org




企画展示していたのは、アレクサンダー・ゴリツキと細密画の巨匠リヤズ・ウディン率いるピンク・シティ・スタジオによる23点の作品とのことで。




Skyfalls

2023

Pigment and gold on digital photograph


インド写真の面白いなぁーと感じてた1つは、インドの手彩色写真。小川一真やフェリーチェ・ベアトのような自然さでは全くなくて、もう輪郭もくっきりして95%絵になっちゃってるところ。それが面白い。


その後、見ていたコレクションの中にも


先日、古道具屋さんで見せてもらった写真もこんなゴリゴリな感じでした。






今回のも「写真と精密画の境目を探る」といったテーマで、もう写真を塗り絵みたいにしてるんだけど、写実的な面白さってのは感じて




Rock Formation at Jubbalpore (Jabalpur); Jubbalpore - Rock formation

Saché & Murray Studios

с. 1860

Jubbulpore (now Jabalpur), Madhya Pradesh,

India

Albumen print



元となってるコレクションの鶏卵紙の写真も展示されてるのがキュン。日本のシャネルでも、シャネルが所蔵している写真や資料と現代のマンガとで合わせて展示してたりしたのもあったけど、新旧ってのは…新しい食べ合わせで、きっと生ハムとメロンを初めて発見した人の気持ちようなトキメキですよねー、「けっこーイケんじゃん!」みたいな。









写真はNGでしたが、3Fでは、”Book of Gold:

The Kanchana Chitra Ramayana of Banaras “世界に売り散らばってしまい再収集不可能と言われているインド北部の最高傑作の精密画の本の中の548ページ中の80ページ近くを展示をしてましたが(確かに、細部の細部までが、ものすごいあり得ないクオリティだった!)。全ての絵描きが18年間、この写本に精力を注いだらしいですね。( 英語力欠如によるアバウトな理解 ) 



そして、4Fではおそらく寄託や寄贈らのコレクションの展示”VISIBLE/INVISIBLE”。( 女性の表現に特化した展覧会だったようですね。でもそんなにジェンダーやフェミニズムを感じなかったのが良かった) 




Portrait of Sivaganga Ammal

Del Tufo & Co

Bangalore or Chennai

1880s (photographed), Hand tinted silver gelatin print

      


このでかい写真ー!どれくらいの財を成したお金持ちが作ったんでしょうね。こんなに大きな写真びっくりしちゃいました。



またしても、くっきり上から書き込んでますね。どれだけ大切な人だったんでしょう。もしかしたら、病気で亡くなってしまう前にどうしても…と、撮ったような1枚なのかもしれませんね。そんなのじゃないとこんなにしないと思ったり。肖像画の代わりとしては、写真は完璧ですよね。


撮影したスタジオの面白い解説です!競合と争うようにして生まれたレタッチのサービス、引き伸ばしだったのですね…!おもしろいなぁー、こんな解説のQRまでキャプションに載せてるところに感動。

https://mapacademy.io/article/del-tufo-co/





Chapala Sundari Dhar

(Moksha Series)

Fazal Sheikh

Vrindavan, Uttar Pradesh

2005, Silver gelatin print






I Let My Hair Loose: Protest Series 

Anoli Perera, 

Collaborating Artist:Shirmal Silva

Photography: Dilki Perera Sri Lanka

2010-2011

Archival pigment print 



現代の作家も面白い良い写真。なんかインド写真(おいっても、ファザルシークはニューヨーク生まれの作家ですが) はシンプルが故にすごく惹かれますね…。不思議。誰かに紹介したくなっちゃいました。

  

というか、またしても「今日は14時から無料だよー」って日に来れたようでっ!チャンディーガルのロックガーデンに引き続き、なんとツイてる私でしょう。

 


ってので、ここでもロックガーデンのnek chandさんに再会。おしゃれ!チャンドさんの作品の良さってこういう遊び心だよね。そうそう、けっこう再会することが多くて…



ケンペゴウダ国際空港でも「あっ!」と、デリーのNGMA美術館でやってた、Jatin Dasさんの作品が。やっぱ、一見して分かるというのは、作家性があるってーことですよね。


ミュージアムショップは、ぜーんぶ高いのですが、MAP印のグッズを買えるので写真好きな方へのお土産には、ここでしか買えない感じですね!

  

キーホルダー600ルピーとか。作家のステッカーセットみたいなのが3500ルピーとかはちょっと高すぎたなぁー



 

———————








“HARIPURA PANELS”

Nandalal Bose


NGMA / Bangalore 


http://ngmaindia.gov.in/ngma_bangaluru.asp


  


このまたガバメント系のNGMAの展示も面白かったんです。国宝、ベンガルールでの初展示というのは後から調べて知りましたが、作品が見てて良かった。なんで、全部一緒の形式なんだろーなー?なんで全部1937年制作なんだろうなぁーと、なんかガンディーがめっちゃ寄り添ってるなぁーと、不思議に見てたわけですが…書くためにちゃんと調べたら


————-

  


マハトマ・ガンジーの依頼で、1938 年の第 51 回インド国民会議の背景として使用されました「ハリプラ パネル」。インド村民の日常生活を描いた400 枚の水彩ポスターシリーズ。

 


————-





そういうことかいな!そういうことかいな!( ソロ谷 ) 。翻訳機能を使いながらもここは監視がすごくてジロジロ。なので、なんか読み飛ばしちゃってましたが、やっぱ英語を学び直さなくては…!


古典芸術と近代の架け橋的な存在というのは読み解けて、インド美術史には必ず登場する方であろう。政府は6800 点ものナンダラルさんの作品をコレクションしているようで、400点ものコピーをナンダラルさんの生徒らが作ったとも。




手漉きの紙に描いてるってという仕事の部分、ガンディーが糸を紡ぐことと繋がりますね。庶民を描くということも。




ここは館内がすごく素敵な建築空間なのですが、あいにく撮れません。合言葉は「オンリーピクチャー」。ラフな感じだけどカフェも併設してるので軽く食べたり飲んだりするには、いいですね。のんびりできそうです。が、ちょこっと警備が高圧的な感じだったかなーここは。ちょっと緊張。


    


——————








Karnataka Chitrakala Parishat


https://chitrakalaparishath-org.translate.goog/?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=kn&_x_tr_hl=kn&_x_tr_pto=tc


長くてスラスラと読めないのですが、カルナータカ・チットラカラ・パリッシャーズのようですね。はい。教えてもらって見て行って来ました。




市内中心部からは少し外れた場所なのですが、1960年設立。多くの実業家達の寄贈によって作品が増え続け、13ほどあるギャラリーではパーマネントコレクションを展示しているとのこと。




そうなんです。この建物自体も寄付と政府の借り入れによってスタートしたらしく、迷路みたいな展示部屋になってて、どっから来たっけ?今何階?みたいな。複雑な構造が面白いアートコンプレックスです。



正直そこまで丁寧に管理されてはおらず、大胆に破損したままのガラスケースがあったりも。これこれで「えっ!こんな作品が?」と思っちゃうほどに大胆。むしろ大好き。


一応は100ルピーをショップにて支払ったあとの入場で、たーーくさんのいろんなジャンルの作品を見れるのと、人は少なく、全体的な古い雰囲気な施設ですが、すっごくのんびりと過ごせます。 



デリーのNGMAにもあった、またしても同じシリーズのラウンシェンバーグ。なんか人気だった時期があるのかなぁ…?



近代作家によくみる、あっこれは!まさしく○○○○!の、ゴーギャン系。タヒチに行ったのかなー



なんかエルグレコってこんな感じじゃなかったー?





     

1番、興味深かったのは…これ。



ASTROLOGICAL PAINTING FROM

MAHARASHTRA

Artist:Unknown

Size:13"x 8"

Medium: Mineral colours on paper

Subject: Depiction of Astrological Figure

Place:Maharashtra

Period:Contemporary


 

出生時に天文学的な統計から?描かれる絵らしく。占星術とかの類ですよね。なんて書いてあるのは全く読めませんが、知り合いに聞いて見たら、これは生まれた時にその子の一生というかこういう風に育つみたいなことを描く物語りのようなものらしく、一般庶民版のは言葉だけが記されるんだとか。





だから、こうやって絵にするのは裕福な階級の生まれのベイビーのためのものだったのでしょうね。寄贈した人、実業家本人のお子さんとかなんでしょうかね。





とても魅力的!



で、基本は1枚ではなくストーリーの巻物みたいになってるという話だったので、きっとこういうのも同じ意味合いなんでしょうね。



勝手にストーリーを想像しちゃいますね。





「あいつやばくない?1人でいるけど、マジ浮いてるってかー、えっ、なんか臭くない?」

「マジやばーっ近づかないようにしておこうよ!」

「もう、あっちいこー」

「うんうん、いこいこー」



「今日さー初めて電車乗ってたんだけど俺の周りだけ空いてるんだよ、母さん、俺って嫌われてるのかなー?」

「あんた、ちゃんとお風呂に入ってないからじゃないのー?今気温、50度なんだからね?知ってる?さすがに臭うわよーお風呂入ってらっしゃい。」



「お風呂ってここかー、すみませーんどうやって入るんですか?初めてなんですけどー」

「あーあそこに浸かればいいんだよ、あの人みたいにー」

「ありがとうございまーす」



「はーなんかスッキリしたなー」

「あれ?あの人なんかイケメンじゃない?!声かけようよー」

「えーでもなんか恥ずかしい…しー」

「いっちゃいなよーせっかく昨日新しい服買ったんだしさー!」



「ここのクラブのグルーブ感マジ半端ねーなー」

「いいでしょ?!チルしてるって感じー」

「君、よく来るんだねー実は俺もここ知ってたんだー」

「ほんと?!気が合うー!」



「君、これ知ってる?」

「最新のジョン・ケージ系の音楽でしょ?」

「わ、わ、わかるのか!!!」

「あたりまえよ。この丸いのを回すとあの女がフラフープを通った音となって風が来るのよね。」

「け、け、結婚しよう!!」



「わー結婚したあいつ、もしかして電車の中で臭かったやつじゃない?」

「ほんとだー!原石ってやっぱりなかなか見た目じゃわからないわよね。すごいわね。」

「私は最初から、ビビビって来てたわ!」

「鼻にでしょ!」

「よしなさいよー昔の話はー」

「そうね、今が一番よね」 

「おめでとう!」




( 20年後 ) 

「今日さージャパンのいわきにあるスパリゾートハワイアンズに行ってきたから、みんなで日本の踊りを踊ろうよ!」

「どーやって踊るのー?教えて教えてー」

「確かここに、小野リサのカセットがぁ…」

「お姉ちゃん、小野リサはボサノバだよ!」

「大丈夫!父さんは、フォルクでだってハワイアンを踊れるんだぞ!」

( 一同アッハッハッハッハー!) 

「若い頃はなー、匂いから音が出るんじゃないかと思ってお風呂に入らなかった時期だってあるんだぞ」





こうして、未来永劫大家族となる遺伝子が約束された音楽一家となりましたとさ。めでたしめでたし。


( ※勝手な妄想です )






FOLK ART OF BENGAL

Artist : Unknown Size: 62" x 16" Medium : Vegetable Colour

Subject : Dowry case

Place: Bengal

Period: 1950's






———————




人気の投稿