「怪物」是枝 裕和





これ見てみたかったーと思って、機内で見ました。


むむむ!なるほどに観ていくほどに、そうだったのかーと空白の誤差が埋まって行き、すごくすごく良くできてる映画だなぁーと。最後の終わり方はなんか是枝監督っぽかったです。


「手紙を書こう!」といって、何かをこっそり伝えようとしたのか気になりましたね!見返したいくらい。そういうの子供時代ってみんなありますよねぇ。友達同士でしかわからない暗号みたいなの。


でも、こんなに学校の先生の印象が違ってしまうのはずはないので、そこはなんか”映画のなせるストーリー”だなぁーと。嫌な印象の先生はどうやっても嫌だし、印象が良い先生は何があっても良い先生だと思うなぁーと。


怪物は目に見えて存在しないからこそ、怖いですよね。本当のいじめっ子の話をしてるわけじゃなくて、人の間で生じる日本人らしい映画でした。


日本人の生活ってみんな基本こんな感じですよね。「迷惑になっちゃうよー」「あの人、目立ってるーなんかやな感じ」。やっぱりこれも言語から来てるんだろうなぁと推測。曖昧な表現が多くて、”私”とか”あなた”ってことを言わずに成立してしまう言語が、そういう文化なんでしようね ( これまた曖昧な言い回し!& 言い回しってのも日本人らしい!)。


こういう映画の話は、すごく小さいことから、国を動かすような話まで、実は実際に起きてる現象なのでしょうね… インド人だったら、その場ですぐに全部話して明日に持ち込まなそうだから、この映画を理解できないかもしれないなーと、インド帰りだからこそそんなことも思ったり。そもそもこんな暗い話、もっと今をとりあえず全力で生きようぜ!みたいな。


日本の上野公園のベンチで5分横になってるだけで「こんにち〜起きてくださいね」と、なんか見回りのおじちゃんから言われる日本。かたやチャイでも飲んでれば、すぐどこでもに誰かとの憩いの場になるインド。

      

坂本龍一さんのご冥福を改めてお祈りします。( 篠山紀信さん、八代亜紀さんも )    




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