ムンバイ
少なくとも”海外”旅行中はATフィールド全開に全ての人を信じてないが基本になったりするわけですが、それでも自分が弱っていると、ほろっとつい誰かに頼りたくなって、みたいなところはありますよね。
日常の中なら割と何が起きても自分の中でリセット、リスタートがすぐできるスイッチがたくさんあると思うんです。行きつけの店とか、家に戻るとか、コンビニでいつものお菓子を買うとか。拠り所がたくさんあるから、変な目にあっても別にそんなにどうってことなく、そして日本人として日本にいる限り、日本人のことは当たり前に信用してる気がします。
ひょんっと訳が分からなくなると、途端に人に頼りだすわけですが、この人は大丈夫そうで、あの人はヤバそうみたいな感覚は鋭く働きます。
でも、本当に困ってる時って、国内外限らずどんな人でもみんな助けてくれるもんなんだなーと(もちろんタダほど怖いものはない日本ではなく、インドはその対価を求めてくるわけですが ) 。日本の方が怖いかもしれないですね、見えない恩がどんどん積もっていって更にさらに上の品物を用意しないと&失礼に感じさせてしまったら急に終わりみたいなところも。どんどん重たくなってくみたいな。その点「助けたんだから金をくれよ〜っ」ってのはシンプルで良いのかもしれません。そっちの方がシンプルに”仕事”だと感じますね。
で、実用的に…
すごい濃霧のアムリトサルの朝。みんなハザードを出しながら空港へ向かい、正直やっとこの街から脱出できる!といった気持ち。宿もやっぱ良くなかったかな。出発が遅れてデリーからのムンバイ乗り継ぎができなかったんだけど、新しい航空券を即座に用意してくれたスマートなAir Indiaでした。
ってか空港は地域によって雰囲気がぜんぜん違いますね!!アムリトサルの空港は…印象良くないです…笑 荷物をほぼ全部だされてから「マサラは機会に持ち込めないのよ」と、没収されてチェックインすると(隣のアメリカ人っぽい方もなんかそんな感じに荷物全部出させられて呆然としてました) 高くて不味そうなコスタコーヒーのサンドイッチと、ケンタッキーくらいしかないのですが、スタッフがみんな超絶にやる気がない。ゲート番号もわからないんだけど、フライト情報の英語表示されるのが15秒くらいだから、1F と2Fを行き来きしながらどこだろうー?と。そして日本で買ったSIMの電波を移動の多い今日から繋げてみても、一瞬来た後からなぜか繋がらず。
そんなブルーな気持ちで降り立ったムンバイは、なんて日本的にシンプルでキレイな空港なのでしょうー!と、成田にでも戻って来たのかと思うくらいでした。
リシケシからのチャンディーガルと同様に、またアムリトサルから一気に都会モードに。けれど、ムンバイは32度でちょっと蒸し暑め!早速、足元サンダルに蚊が集りつつもみんな都会人のようにスマートな装い。小さい蚊も水を求めて目にすごいホバーリングして来ますねー
インド門などのメインエリア、コラバまでの移動をウーバーで600ルピーほどするけどいっかと思ってたところ、またしても日本的な分かりやすさのAIRPORT EXPRESS バスが!
3分の1以下の値段でコラバ(マハラジャホテルあたりが終点)まで行くことが出来ました。しかもバスもすごくキレイ。22:00頃まで、1時間に1本くらい出てるようです。
走る街中も舗装されてて都会的ならば、泊まったゲストハウスもかなり英国な雰囲気。見かける看板もヒンディーより公用語として英語が目立つ感じですね。犬もどことなく品がいい。そして他の町より野良猫が多い。
このbackpacker panda ( backpack cowies 名前違うんだけど同じゲストハウスらしくて、ややこしい ) ホステルは、キッチンもあるしキレイだし、セキュリティ強めだし、エアコンもあるしでノンストレスな宿で、すっごくよく寝れたんですが、なんだか昨日あたりからお腹の調子が優れず…。きっとアムリトサルのランガルのお水を「あっいらないんだけどー」と、思いつつも無駄にしてはいけない、同じ釜の飯だ!と、飲み干してしまったからでしょうー。そう今思うと、ミャンマーの腹痛も同じ感じ(もっと酷かったけど!) だったので、たぶん。水おそるべし。
自分でも面白いのがお腹の中で何か細菌がいると、夢の中でそれが動いてるのが分かるんですよね。ミャンマーの時は寝れないほどに体をうねらせましたが、今回は夢の中でなんか柔らかい空間で何かが動いてて全然ぶつからない。すごい空間の夢だなぁーと感じなかまら、自分の体もなんか動かしてたのですが、それはきっと腸の中の実際のことですね 笑 我ながらすごい身体感覚。
ってことで、食はお休みしてのアートギャラリー巡りでした。ギャラリーについては別で。
本調子じゃないなかで見たのは動物園。というのも、見たかったドクター バウ ダージ ラッド博物館 (旧ヴィクトリア&アルバート博物館)が、なんとお休み…ガーン。でもミュージアムショップで、すごい面白い写真の写真集を見つけられたので、来て良かったですってので、せっかくなので、その隣の動物園にでもと入ったら、いろんな意味で面白かったです。
…あれ?いない。
…あれ?ここもいない?
カラスが多いけど…
おー群がってるから、人気だー!
といってもあれ?ウォーリーをさがせ、あっ「なんちゃんを探せ」のなんか方がしっくりくるリアルさですね。
えっ?!ここは人気で、なになになに?!何がそんなに?!と、見に行くと…
隣の携帯を覗き込むとはるか遠くに、かろうじて首あたりが見えるくらいの虎らしき何かがのそっと。
もし着ぐるみで居たとしても、全く分からないくらいの角度と遠さなのですが、ちょっと動いただけで…
この盛り上がり。上野動物園とかみんな見に来たら大変な大興奮でしょうね…!!!!( とまたしても比べてしまうのが良くないですが )
ペンギン館は、すいすい泳いでたんですが、ピピピーー!!と、けたたましく軍の笛が鳴り響き「はい移動して!動いてー!」と、滞在は30秒くらい。オイヤンフィフィーみたいなファンファンみたいな名前の上野のパンダと同じレベルの人気さですね。
そしてペンギンからのフードコートの消費へと続く道。飲物食物のいっさいを入口で没収されるので、フードコートはどこも大混雑!
ここも人気なコーナーだけど、
ワニですね。ワニでした。
よりワニ感。
そして、お腹を整えるべくノーマサラな日々ってか、マサラはノーって受け付けない日々なので、ファーストフード系。ケンタッキーのチキンはすっごいジューシーで美味しかったですが、ジンジャーが思いの他辛かったです。ヒーヒー。
バーガーキングさん、このチキンナゲットってきっと…
今回、初めて見つけた日本のセブン!色々食べてみたかったけれど、どれも今は受けつけず…。ってか、お腹良くない時って何食べるんだ?あっバナナ食べてたなぁーと、今日からバナナ生活。
って、ウーバー使ってても降りて変な画面見せて来て「この値段だから」って、おつり渡さないヤツとかいますね。いやいやそんな謎な画面で騙せるわけないでしょ、騙したいならちゃんとやろうよ。ウーバーはもうウーバーで値段が決まってるから、こっちも強気になれるので安心です。逆にこっちがだましたろうか!って思いたくなる今日この頃。
そこからあーこっちかーと移動。すると、お目当てのアンティーク系の店舗の通りが。1件ここ良いかもと、ふらふらー入ると、どれも素敵…!!なにやら日本人バイヤーも多く来るようでまとめてたくさん買ってくらしいですねぇ。頷けるお店です。が、今はお腹の調子と飛行機の時間が…。
で、見たかったけれどインドの古写真だけ見せてもらって、帰りました。でも、すごいいいお店ですね、商売っ気は激強な店主ですが、日本のセレクトショップで買ったらきっと…2000円くらいのものが1000円くらいでは買えるので日本から比べたらかなり掘り出し物が多いので、たくさん買いたくなっちゃうかも。どれも日本人好みなセンスです。
肝心のお店の名前が分かりません笑 map の、chor bazar付近のArt corner ってあたりの一角です。もしかして、Old is goldって店なのかな?( 古い物で一攫千金だぜ的なノリが、なんかしっくり来る!)廃車とか逞しく解体したり、真っ黒に汚れながら鉄運んだりしている働く活気を見るだけでも楽しいリサイクル町工場的な?地帯でした。
そんなこんなで、ムンバイからの希望の電車が取れなかったのと、ムンバイをもっと見ておきたいと思ってアウランガンバードへは夜行バスにしたのですが、きっと迷うだろう、渋滞ひどいだろうと、かなり時間を多めに見積もって1時間以上の前には付近に到着したのですが、、、バス停が全くわからない…!!
サハラスターホテルと書いてあったので、そんな有名なホテルなら行けばたくさんバスが出たりしてるだろー、行く途中で大きなバスターミナルも見てたしそこだろうと算段をつけてたわけですがホテルの人からは「ここを真っ直ぐ行って左に行ったあたりだよー、渡らずに真っ直ぐー」と言われ、んーどこだろうと彷徨いつつ、大きなバスターミナル(空港だったんですね) では、「ここじゃなくて真っ直ぐのところだよー」と言われて、迷ってたら黒ずくめの警備っぽい人から厄介そうに「たぶん、ここ真っ直ぐ言って右から左かのどっちかだよー」と言われて、それらしきトランクケースを引いてるカップルに聞いたら「んーバス会社によって違うから分からないなー」と。
ガガガーーン!!ってか、目的地があっちなんだから、乗るのこっち側じゃなくなーい?と思いながら、皆目あてもない今時点で、あと残り30分くらい。近いのは近いんだけど全くそれらしき人もいなく。しょうがなく流しのトゥクトゥクおっちゃんにひっかかって聞くと「あーそれならそこだ!200ルピーだ!乗れ!」と、絶対知らないでしょあなたってか、そんな数秒の距離に200は無理だけど、困ってるので藁にもすがる気持ちでとりあえず150で!と。
で、走っていたら何やらそれらしきバス会社の通りに…そしたら若者2人がバスの売り込みに話しかけてきたので、これ知ってる?!と、聞いたら親身になって一緒にトゥトゥクに乗って探してくれました。
ブッキングナンバーはあるんだけど、問い合わせ先がない。バス会社はわかるんだけど、とやりとりしてると何やらどこかに電話をかけまくってくれて、そして…
「3816!とにかくこのバスナンバーが来たら、それに乗って!俺がこのマルボル看板のあたりで日本人が待ってるってドライバーに伝えておいたから、大丈夫!あと10分くらいで来るって!」と。
えー!そんなことできちゃうのってか、そーなの?!って、半分信用半分疑い。でもなんだか真剣にやりとりしてくれてるみたいだったからなぁー…
「俺はバス会社なんだぜ!信じろー!で、俺たちは仕事に行かなきゃいけないから、ギブミーマネー!」
と、ここでえっ!帰っちゃう?!バス来なかったらどーすんのよーって思いつつも、なんか本気で助けてくれてるなぁーって感じたので、お渡ししました500ルピー。
「もう500ルピーくれよ!」と、言われたけどそれはさすがに断りました。チケット手数料の相場が200ルピーですからね。緊急で色々助けてくれたとしても1000はありえないし、払うのとバスが来るか来ないかは関係ないからと急に冷静。
で、それらしき人たちが待ってるバス停まで一緒に。えっマルボルの前じゃなくていいのか?と、思いつつ歩くと、あっ!さっきトランクケース引いてたカップルもいるじゃないですか。他にも数人待ってる中で「その人もアウランガンバードへ行くよ!でも別のバスみたい。この人にも伝えておくから、じゃね!良い旅をー!」と、バイクで去っていく若者2人。
「おー日本はいい国だよねー僕は好きだよー」と、またしても初めましてなありきなりな日本話を呑気に質問されながら待ってたけれど、心の中では、
……これが俗にいうインドで騙されたってやつじゃない?俺は旅行会社で働いてるだ!と、見せてくれた感じとかも怪しかったしなーと、おだやかな会話は上の空で頭は小パニック。
そうこうしてると、探してたバス会社とそのバンガロール行きのバスが!!!時間的にも、これだ!!……でも、言われたけど番号が違うし、ドライバーの反応も薄い。そして、「君のは何番?それは違うね。じゃね!」と、ものの数秒で爽やかに消えていった彼。
そして過ぎてく5分、8分…
…えっ、やっぱあれじゃなかったのかなぁ?!えっ、そんなに同じ会社の同じ行き先のバスってたくさん来るか?!と、もう頭の中では今晩のホテルをどこにしよう…とりあえず目の前のあそこでもいいか。バンガロールは諦めるかなぁー、あれに強引に乗っちゃえば良かったなぁーと。
過ぎていくバスはみんな違う会社。しかももう体感的に15分くらいは過ぎてる。
こうやって騙されるのかぁ…きっと手に入れた500ルピーで、騙せたぜ〜!って、笑ってバイクで走り抜けてるんだろうなぁー。。。これからは気をつけようと投げやりに待っていたのですが、、、
…!!!!なんか来た!!!
しかも、ちゃんと3816!えー!なんでーってくらいびっくり。さっきのバス番号なんて10ケタくらいあったのに、どういう管理システム?!なぜ急に4ケタでいいんだ?!
ドライバーも「おー!ここにいたのかー!」という感じで迎えにきてくれて、超絶ホッとしました。
乗り込むと、心配し過ぎて酸欠になったみたいな感じな、もうお腹の調子を忘れて、なんか頭が痛い。
そして、ちゃんと乗れてから思ったのが…こんなにも人を信用しないで旅してていいのか私と 笑 さっきも携帯も取られるんじゃないかと思ってスマホを渡してもずっとストラップは離さなかったし。
もちろん、日本の紙幣を見せてって言われても誰にも見せないし、クレジットカードもアルミホイルに巻いて、物乞いは心は痛むけど仕方がないから完全無視。近寄ってくる人からは基本逃げる。パスポートやお金も、よっぽど信用できるところ以外は置いていかない。逆にホテルの金庫とかも、スタッフなら開けだろうと思ってそんなに信用しない。街中のATMもよく分からないから絶対に使わない。
さすがに、まー初インド&久々海外なので、それくらいして良いのかもですが、今回のは疑いすぎな自分がなんだか虚しくなりました。感謝の気持ち的には1000払っても良かったなーという。んーでも、きっとこれくらいでいいのかもしれません。突然に一文なしになったり、荷物がどっかに行ってしまっても誰のせいにもできませんもんね。
うん、そうだ!