「 シネマ組踊 孝行の巻 」 宮平 貴子 ( 玉城朝薫 )






沖縄の国立劇場おきなわで見た組踊「二童敵討」に感動して、涙したのが3ヶ月ほど前。YouTubeでもっと見よう!とか思っていましたが、なかなか動画公開しているところがなく・・・で、偶然に見つけたシネマ組踊!またしても、何度も涙しました。

シネマ組踊は「孝行の巻」。家族の困窮を思い、お触れ書きにある大蛇の生贄に自らを差し出そうとする娘の話。映画だからこそ、踊り手や幕の奥の地謡の表情、ちょっと目を合わせる感じや、足の動きなど、舞台では見れない細部が鮮明に見れて、それでも舞台と同じ感動を、違う楽しみ方で感じられました。弟と姉が静かに向かい合う引きのシーンから見える舞台の美しさは、絶妙にマッチしていて、美しいからこそより悲しい別れだったなぁ・・・。

玉城 朝薫が作り上げた組踊というのが、すごく伝わってきて、なんて遊び心と、暖かな心、才能溢れる心を持った方だったんだろうかとなりました。

「くみおどり」よりも、「くみうどぅい」と言った方が、私の感動しているポイントには、正しい気がしますね。うちなーぐちは、やっぱり、言葉の持つ意味を、ちゃんと表してくれている言語だなといつも感じて、そして、最後に流れる「かじゃでぃ風」のあの、"この喜ばしいことを、何に例えよう。まるで蕾に水が触れて花が咲いたような・・・"という、言葉(くとぅば)に、もう分かっててもクライマックス、マックス!という、静かに滝のような涙が心の中で流れまくりました。当時の冊封使にも伝わったのも頷けるほど、感情の波が押し寄せてきます。

古典の良さは、きっと繰り返し見ればみるほどに、どんどん深くなっていく感じがするところですね。もっともっと、人生、生きている中で見ていたい組踊です。
     
 















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