「マンチェスター・バイ・ザ・シー」ケネス・ロナーガン






















思わず、みんなどう思ったのか?と各評価が気になってしまった。
それくらい評価が割れる作品だと、思った。
ミシェル・ウィリアムズが好きだから見たのですが、
んー好きだったのは、サラポーリーのミシェル・ウィリアムズだと気づく。
ナタリーポートマンはどれみても好きなんだけどね。
で、ベン・アフレックの演技は喜怒哀楽じゃなくていいなぁと、思った。
2時間過ぎたあたりから、これはいつ終わるんだろかーと思い始め、
最後の場面は、んーっこういうので終わっちゃうのね。
という、なんのひねりもない感じでしたが、
でも、非常な現実にとても、近いんじゃないでしょうか?
日頃、映画に求めてるものがエンターテイメントなら、
これは日常的非日常な日常。
すごく現実の温度に近いと思いました。
すごく、あるようでない映画。
なにか、洒落ちゃったり、起きちゃったり、ステキだったりしちゃうんだけど、
それをあえてしないところと、主人公リーの償いきれない心は、
そういう風に生きている人も必ずいる、
という視点を、脚本というより演技で見せてくれています。

無駄な頑固さとか、無駄な時間とは思えない無駄さは、
現実にたくさんあって、それだけで出来てるようなもの。
この映画で感じるある種の退屈さは、現実そのものなのでしょう。
この世界は、そんなに100%クリアに全てがエキサイティングで
無駄がないわけない。
この映画の30分近くをいらないと感じたように、
人生は無駄なことも含めて出来ている。
そんな風にも思えるし、ありきたりで単純につまんないとも、
言えてしまう作品でした。
ただ、ずっと続くこのいやーなストレスはなかなか表現できるもんじゃない。
そこに、映画で伝えたいことがありそうな気がして、
意味のないことにこそ、他の作品も観てみたくなりました。

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