「さようなら」深田 晃司











アンドロイドと人との共演作品。

最初は、ありえない・・・と先入観があったものの、
見ていくうちに何も不思議なことは1つもなくなってしまった。
むしろ、人間関係の色々がないロボットは気を遣わずに便利で、
ある程度、自分が生の人との交流がある生活の中であれば、
ロボットとの生活は割と適してるんじゃないかと感じた。

放射能が風に乗って運ばれてくる世界。
その中で自由に買物へと闊歩できるのは、生きていないロボットだし、
話をしていてもロボットだから、素のまま気にせずに話せる。
それって、スマホが普及している今の世界と同じかと思う。
スマホさえあれば、周りを気しないでいられる人はかなり増えた気がする。

それって楽・・・。

けれど、すごい足がつりそうな体勢になりながら
満員電車で画面を凝視しつづける姿は異様だし、
ファミレスがどんどんコンセントとwifi席を完備した1人使用になるのも
牛丼屋が、セルフ形式になるのも
回転寿司が全部タッチパネルなのも
なにか便利で、ボンボン頼めるし、いいんだけど・・・・
どちらかというと、何か
そこに+αでついてくる「ざわつき」みたいなものに
価値があると思う時が、私は多い。

便利なのだけれど・・・。
簡単に言えば、どこか寂しいのである。
その言葉として「さようなら」はピッタリなタイトル
そして、映画のエンディングだなと思いました。













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