企業向け対話型鑑賞体験会
企業向けの対話型鑑賞体験会。
「他の人がどんなことを思っているのか?」
と、アートを通じて自然と知るということは、本当に新鮮で面白いんですよね。
そんなのいつも誰かの話なんて聞いているよ。と、
当たり前すぎて気にもとめてなかったかもしれませんが、
意外と色んなフィルターがかかってて、
素のまんまで聴ける時って、なかなかないんです。
それはアート作品への感想を聞く機会もそうですね。
作家と直接話したとしても
「素敵ですね」「新作ですね」「また来ます〜」と、世間話程度。
作家にとっても、ストレートな意見というのは、意外と聞く機会がないんですよね。
私は、そんなアーティストへの生の感想を届ける為にも行ってたりします。
ビジネスシーンでは、結論とか結果とか成果とかそういうわかりやすい
1つのものを目指して対話ではない話し合いが
多くなってしまうかと想像するのですが
一度、自由におしゃべりし合う体験。
それを経てから何かを話したりすると、
取りこぼしてしまいそうな小さな声、少数派の意見も、
同じ1つの意見としてみなさんが「決める」のではなくて
「聴く」体が出来るような気もします。
ふと本屋さんで「大人の教養としてのアート」
という特集の雑誌も出ていたのを見かけたのですが、
美術知識を得ること=教養、アート=教養という、
一般的にすでにある何か頭イイイメージに上乗りするというよりも、
何か新しい見え方、自分だけの見え方から「自分はどう思うんだろう?」
と、まず自分で感じられるような、
そんな体験から生まれてくる疑問や感想から始まるいろんな旅が
ゆくゆくは教養につながる。
それは、どの角度からでもいいから知識や事実からでもいいかもしれないけれど
アートの解説って小難しいものばかりなので、
頭から頑張るよりも、好きこそ物の上手なれ。
楽しめる方からなら身体も心も開かれていく気がします。