VOCA / DOMANI 展  



文化庁派遣の成果展「DOMANI」展と、
全国の美術館学芸員や研究者などが若手作家を推薦し、
その推薦に基づき、作家が平面作品の新作を出品し紹介する「VOCA」展。
今年、両方を見て感じたのは、
昨年みて感じた時よりも、未来は明るく原始的だということ。

昨年は、なにか排他的で世界が病んでいるような「壊」の印象を
全体的に受けたのだけれども、
今年は「人間らしさのこと」「自然が共にいること」
これからをプリミティブに紡いでいこう。
という空気を感じる作品の印象が多く残りました。
(その時々の自分の状態が、そうだったというのもありますが)

それとは別で、何か見たことあるような・・・似ているけれども全く違う。
これだけアートがたくさんあって、よくあるテーマとかモチーフが使われているのに、
真似ている訳ではない「新しい」と感じる作品もあったり。
それって、すごいことだなーと。
歌にしても、歌い継がれている名曲がある中で、
新曲をつくっても、それでも「いいな」と思われるのって
かなりハードルって高いんだろうなと思う。

ちょっと振り返ってみると、昔大好きだった歌手やアーティストも、
今はそれでもないってこともあるし、
逆にやっぱりいい!と、惚れ直すこともある。
「この本読みたい!」と思っていても今は読めない本もある。

なにか「イイ」と感じるのは、
もちろん、アーティストの思いやメッセージの
濃い塊だからなのだろうけれども、
ただそのものがイイだけじゃなくて、
自分の中で「イイ」と感じて起こる何かがあるからのようです。
それは、年代によって違うかもしれないし、毎日違うかもしれない。

展覧会の企画はそれぞれに楽しいです。
と同じくらい、自分ってもんも楽しいなと、
色々な表現に触れていると思えてきます。













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