「はだしのゲン」中沢啓治
辛い・・・。涙なしでは見られず・・・。被爆者の想いを痛々しく、今まで資料や絵画作品として見たり、映画となって見聞きしてきた色々な原爆の、私の周りにあっただけの話が、突き刺しされてボロボロに穴を開けられたような、そんな痛烈さで。
この"はだしのゲン"のアニメも中沢啓治さんの実体験だとか。手塚治虫さんも、焼夷弾が降り注ぐ地獄の中で生き残った体験があり、水木しげるさんもラバウルでの話があり。宿命のように生きている根底に、戦争が掘り起こされてしまう。
それでも逞しく生きていけるゲンの姿は、放映当時、多くの人に勇気と感動を与えたことでしょう。今では、それが平和教育副教材から削除されてしまっている不思議さが怖くてなりません。ケロイドで自分を責めてばかりいる女の子の手と顔をペロペロと舐めてあげるゲンの姿に、私はグッときてなりません。
そして、この頃からマッドハウスは素晴らしいのですね。AKIRAのテツオと、世間から排除させられてしまうような孤児の立場がダブり、どうにかして生きなくてはいけない、そんな状況こそ・・・とにかく自分で全てしなくてはいけない。マイケル・ウィンターボトム「イン・ディス・ワールド」を思い出しました(あらすじだけ)。そして”賢い”ということは、生きる上(生き延びる上)で大切なことだと、日本史なんかを振り返ってみてもそう思うわけであります。
“シンジ”という名前も、エヴァともリンクするのは私だけでしょうか。








