石内 都「STEP THROUGH TIME」大川美術館




「染色してるって思ってなかったら、こんな大きな写真つくれないわよ」的な話が、ドキューンと。改めて見るプリント作業の映像は、ホントに染めてる布を扱ってるようで。覆い焼きとかドライウェルとか、そうだよねって。




横浜美術館「肌理と写真」展の、アパートメントのシリーズを見た時に、あ!そうか!と、剥がれゆく表面的なところの表皮と写真の平面性に、シワ、傷、劣化のあたりを見ている視点が自分の中でグッと変わったのを覚えてるんですが、今回、もうまさしく美術館の良い意味での昔ながらな古い感じとがマッチしていて、やられました。




と、その当時のステイトメートのボードとかそのままに出してて、これもやられました。石内さんだからこそな事で。


  





そして、一見小さな美術館だから、ここで終わりかな?と、思ってもまったく終わらない展示の量すさまじく、最近の川崎市民ミュージアム被災のDOWNのシリーズにつながるあたりとか、1981年に東京歯科大のなんて撮ってた写真も、その時から、石内さんの見ている景色が何も変わってないあたりとか。


  




当たり前だけど、撮りたいものを撮ってて、清々しくなりました。








アパートメントも、人を撮るために行ってるわけじゃなくて、ただ気になって入ってったってのは「写真と思ったら作れない」のと、同じで、人の家と思ったら入れなかったでしょうね。と、なんか、今回もすごく見ていて安心と興奮が、恋をした時のように溢れちゃました。















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