「ハッピーエンド」ミヒャエル・ハネケ





ハネケは、いつも怖くて絶望的な気持ちになるんですけど、時々見たくなります。という今日で、見終わった感想は・・・やばい終わり方だなと。

いつもどこかでヤバっと感じるのですが、今回は最後にヤバっとなって、そこから改めて頭から見始めると、またヤバい。最初は、人間関係が誰が誰だろう?という感じなので、終わってからまた序盤を見るとスッキリしますね。

絶望とか狂った感情とか、押し込めておかなきゃいけないとされている感情の歪みというのは、今までが出せなかった分を、出し方が分からないままに出そうとしている感じで、さらに、もし自分をさらけ出したとしても「別に何も変わらないんだし・・・」という絶望的な”諦め”から始まる。それは無関心に見えることや、感情がなくなってように見えることとか、表面的にはそういった感じだからこそ「なんだ、コイツは」と、余計に触れられずにいる。
   
それって、けっこう普通に見えることでも、互いに歪みあっている状態ってのもある。幸せそうに暮らしていても、何気なく話していても、大丈夫だと思っていても、全くそうじゃない時がある。
  
・・・ここでふと思ったのは、コロナ禍での芸能人の自殺だ。一見、恵まれている、輝いているように見える人でも、中はボロボロでスカスカになってしまっている状態というのもあるんだと。
     
そういう歪みは、一体どこから始まるんだろう。そして、どうやって終わるんだろうか。ハネケはいつも、そんなちょっとしたボタンの掛け違い、本当にちょーっとした掛け違いをしただけなのに、そこから引き起こしてしまう、超絶な悲劇を、日常的に描いていると感じるので、今回もまた、そんなことを考えました。

・・・・と、2回目をボーーっと見ていたら、印象が全く違う。。。みんな、どうしてこうなっちゃうのか、誰も自分のことを分からない。相手に話している言葉は、実は自分へ向けている言葉で、自分がどうしてこうしているのか、こうしてしまったのか、分からない。でも、最善を尽くしているんだ。だから、それぞれの主観でハッピーエンドって言ってもいいんだと思う。
       
  

   



















 

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