「未来のミライ」 細田 守




何度もこれって…と、思いながらもそれは絶対にリスペクトを込めてとして、
やっぱりこれからの日本のアニメをひっぱってくアニメなんだなーと、感じました。
ジブリを知らない世代が、これから何十年も経ってジブリと出会い、
手塚治虫と出会うことを想像すると、
個人の表現として映画や作品を考えるのって狭いもんなんだなと。

人とケモノ。これからの未来を今見つめる。
みたいな、ほかの作品とも共通してるところとか、
今は現代として目に映る建物や、家具、服装ってのは、
「思い出ぽろぽろ」が、懐かしい!そんな時代があったんだね!と、
今そう感じさせるように、
写真的なこれからの楽しみを感じる。
もっともっと時間が経って、忘れてしまうくらいの頃に、
そういえばあったねーと、見返すとどハマりしてしまいそうに感じた。

(ファミマの)牛乳
お雛様の組み立て表
apple
イケアの雑貨

今見ているあたり前は、生きて、すぐに未来に繋がる。
なにかそのへんの未来をすごく感じた。
物語どうのこうというよりも、描いていたこの世界が
私たちの今の過去を見ている感じがした。
それが、きっと未来でもあるんだとも思った。
ストーリーよりも、描いてるものが、凄いというかなんというか…、
今を生きてる時代として残すべきものを、
記録的に、いい意味で覚めた目線で捉えてる気もしました。
それこそ細田さんがやってるのは、自分のことではなくて、
これからの未来へとつなぐためのことをやってるのではないでしょうか。
そのことを、これから会う遠いつながりを知ってる気がした。
バトンを受けた人は、自分のためだけではたくて、
次のバトンを渡す人へ向けて走り出すんですね。
大林宣彦監督のバトンもどこかでたくさん走ってるんだろうなぁ。



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