「カラヴァッジォ」デレク・ジャーマン















カラヴッチオが本当にこんな人だったのかはさておいて、
絵を描く人はモデルが必要なのだと、 
気にもとめてなかったところに気づく。 
思い通りにポーズをとらせ、モデルをフリーズさせている間は私物化できる。
画家ってけっこう物欲があるのかもしれない。 
カラヴッチオは巨匠だから”有名なすごいもの”としての 
バイアスがかかってしまっていたけれど、 
カラヴッチオの描く顔ってけっこう幼いんだなと。  
光は美しい。 光も、電気のない時代だからこその光で、 
その美しさは、自然とリンクしている美しさだと。 
作っているだろうけど、電気があったら作り出せない美しさなんだなぁと。
よく出来てる映画だと思った。 
カラヴッチオだけ見たら、
デレクジャーマンは普通の映画を撮る人と思うかもしれない。 
テンペストや、ウィトゲンシュタインという自伝的なものは奇妙だけど、
映画寄りに感じる。
エンジェリックカンバセーションは、人としての恋愛の苦悩そのものを
体験させてくれるような… 
それは、BLUEと同じかもしれない。 
あれは、映像という素材で表す自己表現だった。





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