「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」



映画は、見終わってすぐが1番話したいですね。 
しかも、いつも内容を忘れてしまうという残念な…という為の記録です。   

実在した石油王を題材にした映画とあって、 
どこか映画というよりもリアルな話を淡々と見ているかのような
フィクションとノンフィクションの境目が曖昧な映画。 
ひと昔前なら、こんなこともありえるなと思ってしまう。  

見終わって思ったのが、どこにも正義や信頼、
家族だろうが金だろうが拠り所なんてのはないってこと。
それはネガティブなイメージではなくて 
自分がそう思ったことなら、そうだ! そう思わないヤツこそ巻き込め! 
そうじゃないと思っていても巻き込まれ、巻き返せ! 
というアグレッシブな真逆さが常に反転していてところが、
これ生きてる世界にとても近いなぁと。

根底にずっと続いていくのは不器用な男の「愛」。
でもそれを「お金」と言い換えてもなにも変わりはないところが、面白いこの映画。 
傷つきたくないから目を向けない。というのも1つだし、 
愛を大切にするのも1つだし、金に生きるは当たり前。 
そこで、捨てるものもあるし愛を大切にしたからこそ、捨てるものもある。 
そういう1つ1つの選択に、あんたはなんなんだ? と、
なにか関わりを持とうとすることと 関わりを持たないとすることは、 
「全く一緒なんだよ。」と。  

大きな対立があるわけでもなく、その全ての選択が、 
どこか自分で下してるわけじゃないといった研ぎ澄まされた感がずっとあり、 
それが作られた映画なら 
なにか奇跡を起こさせたり、突然にことが起こったり、偶然にさせたり。  
この映画の中では、あまり考え悩むというシーンはなかったかもしれない。 
人がそのとおりに生きているだけ。
悩むにしても、フェイクではなくて解決のために悩んでいる。
その重なりが、時には当たり前に風が吹いて飛ばされて裏返る。
  
電話もインターネットを介さずに、
100%を人に向けて直接に伝えている、するしかない。 
そんな時代もあってか、主人公のキャラクターがあってか、
どこもフィルターがかかっていない
するしかない的なことばかりな映画でした。 




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