「 須藤玲子:NUNOの布づくり」水戸芸術館 現代美術ギャラリー

 















という、始まりの言葉のから続く展示室が最高すぎて、須藤さんのことを全く知らなかったのに、どんどんNUNOの力に引き込まれてしまいました。

テキスタイルは普通にいつも好きで特に民族系とか、バリの魔除けのグリンシリンとか、背守りとかアイヌの紋様とか、意味がある形にめちゃくちゃ惹かれるのですが「幕」という点で見たことがなかったので、幕内、幕府ってのは、おー寝耳に水?で。布に対する角度が変わりました。暖簾を下げるのもそうですが、とりわけ日本人には空間を遮る、しかも柔らかく遮ることに関しては、かなり関心が高いように感じます。空気を大切にしているというか、日頃湿気も多い国から?笑  
 
そして「えっ触っていいの!」と、嬉しい驚きがあって、ガシガシ触りながらのストローク。小さな三角形が鱗のようで「鱗で身を守る」という魔除け。いいなぁ。。。良過ぎる。


















の合間に、高校生ウィークのカフェが入ってくるも、疲れを感じる前に休めて最高ですね〜。そして、関連の書籍をここで読んでから、さらに展示が続くのも最高な空間です。

「なんで、こいのぼりなんだろう?」ってところから、読んでいたらアドリアン・ガルデールという空間デザイナーの方の空間に「なんじゃこの展示室は!」と、痺れてしまって、こりゃ見にいきたいと。ギメとか、最高そうじゃないですか。

 





ってのを、挟みつつ続く展示室。「美」という美しさとして思わず見てしまう部分から、作家性の理解を促進される感があって、すげーなーと。美しいことってやっぱり大事ですね。
 












で、布を作成している工場の映像をじっくり見た後にみる「こいのぼり」の布には、もう、感謝というか、最初に見ていた布とは全く違う世界が私の内側に広がるあたりが、すごい展示です。そんな工程を経て、というか日本の職人技な技術あってのこの布だよね・・・!という、なにか本当に「感動」。そして布が愛おしい。








布に触れながら、時間が柔らかく包まれるような、あっという間に過ぎていていきました。













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