Government Museum and Art Gallery / チャンディーガル


ここにも政府の美術館が。デリーのセキュリティ、バッチバチ!と違ってかなりのんびりしてるオープンな雰囲気。外観は上野の西洋美術館!と、本当にまごうことなくル・コルビジェなわけですが、照明がほとんどついてなくてなんとなく暗め。版画コーナーは閉館してるみたいな暗さです。日本の美術館の展示の技術は保存修復といった点からもやっぱり素晴らしいものなぁーと、またしても思ったり。




昨日「アニマル」を、見たからかこんなシーンに惹きつけられました。Abduction of Sita by Ravana。ラーマヤーナのワンシーンなんでしょうね。こういうところにインド人のみなさんは「おー!!いけいけー!」と、血が騒いでる感じが昨日の映画でした。昔の人も、そんな気持ちで描いてたんでしょうかね。

 




そしてやっぱりセザンヌっぽかったり、ムーアっぽかったり。現代作品コーナーの説明書き(1968)には、主に2つの主流からインド現代アートが築かれているとありました。1つは、政府美術学校で学んだアカデミックな写実主義、もう1つは活動家でもあるAbanindranath Tagoreが遠い東洋の水彩などのテクニックと、ムガル帝国の細密画スタイルとの技法を組み合わせてオリエントの心を捉えようとした、ベンガル・ルネッサンスのムーブメント。そして、今日はコピーとならずにいろんなアートが生まれてますといった感じに。タゴーレはやっぱり、すごい人なんですね。




写真作品は、かろうじて1点だけありました。どういった基準で選ばれて展示されているのか、気になるところ…。







Pahariさん?のスケッチがステキでした。





Shalihotra Samhitaさん?のポートフォリオからの作品らしいのもステキでした。







ガルーダや、デヴィ?の仏像もステキ。





1875年頃の、プロレタリアートみたいなものも。








ル・コルビジェ空間なので、自然とやっぱりステキさが何倍にも増して見えますよね。









チャンディーガルの街は、ル・コルビジェ設計都市、ピエール・ジャネレット建設の住宅や国の施設だらけなわけなのですが、ル・コルビジェの街の環境がそうさせているのか、人からもなんだか都会の風を感じます。ゴミがほとんどなくて牛もいないし、みんなどこかシュッとスッとしてて、無駄なおしゃべりをしない感じです。やっぱり生まれ育った環境は人を作りますね。なんだかんだで下町育ちな私にとっては、ちょっと遠い街にも感じました。




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