「オッペンハイマー」クリストファー・ノーラン



1人の私的な憎しみによって…ってのは、なんだかよくある話。中学生の狭い社会みたいな感覚と同じなんだけど。


科学者は先の先を読んでる。アインシュタインの、非難されてからはいつか許されるみたいな言葉とかは響きましたね。


で、映像が美しくて。


でも、そもそもの時代背景話がギリギリ中学レベルな知識しかないので、なかなか分からなくなること多々で。劇中ずーーっと話している場面が多いので、理解がなかなか置いてけぼりにも。

 

ほんと、原爆を誰が落としたのかってことばかりを子供の頃とか気になってて、原爆を作った科学者のことを思ったことがなかった。オッペンハイマー。本当ならばドイツに落としたかったってのも恥ずかしながら速攻でピンと来るわけでもなく、同盟国だから日本になったんだよな、そうだよな、ナチスはやばいもんね、という理解だけで、攻めたくってというよりかは相手が開発してしまう前に止めなくてはっていう、抑止力の中での開発、実験、競争。


たしかにすごい科学力の集結。でも、それが出来たら出来たで、科学者なんか居なかったみたいに、すぐに国が勝手に使うなんてのも。。。


何もこれは昔の話ではなくて、今も何も構造は変わってない気がしちゃいました。この操られてる感。


開発した力、科学者たちの叡智の結集という点では本当に拍手喝采ですが、、、。時代が違っていれば、望まれるものも変わっていたはず、、、。

  

おそろしさが分からなくて怖いもの見たさみたいなのって、、、その当事者が実は1番危険にさらされてる。…よなぁー 大統領じゃない。


伏線の回収がすごい。


 

人気の投稿