「アメリカンサイコ」メアリー・ハロン





狂ってる。狂ってる。あー狂ってる。

「アメリカン」って名前が付く映画だと「アメリカン・ビューティー」もありますよね。あれも、確か美女にけっこう狂っていく「ロリータ」系の映画だったような。

バリバリ働いて、非の打ち所がないイケメンマッスルになってどんどん自分が完璧になっていくのに反比例するように狂っていくってのいうのは、働いて地位や名誉が満たされていくと、知らずにそうなってしまってそうな・・・そういうのは、自分にはない (そもそもない) けれど、地位とか名誉とかがそもそもある人にとってはそれを、維持する、より上へいかないと自分が落ちぶれてダメな人に思えてしまうと感じてしまうのかな。だからこそ、狂ってでもキープ、インプルーブしないと、自分が崩壊してしまうような感覚になるんでしょうね。だから、そもそも守るものがないってのは、けっこう自由なもんだなぁと思いました。

例えばある程度お金が貯まると、それを守ろうとしてお金がなかった頃よりも「お金がない!」と感じる不思議さってありますよね。子供から思えば、大人って自由だなって感じてたけど、大人になって制約もなく、夜遅くまでずっと起きてても、いくら好きなだけお菓子なんか食べてても、何も言われないとなると、それがいかに"不自由なことか"って思ったりも。

そういう意味で、満たされることで狂っていくっていうのは、心理的にバランスを取るために必要なことなんでしょうね。

・・・にしても、狂ってる。みなさん、それぞれに幸せになりましょ〜  





 

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